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ビッグ と リトル


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象は大きい。巨大だ。鯨を除いて地上最大の哺乳類だ。

どれくらい大きいかというと、最大のアフリカ象は体高4メートル以上、

体重はなんと12トン以上ある個体もいるという。

それに近い象を動画で見たことがあるが、そのあまりの巨大さに、

大きいもの重いもの大好物の私は、身体の芯がゾクゾクする思いだった。

一度でいいから、実際にこの目で確かめてみたいものだ。


ところで、私の会社の名前は “リトル・エレファント” という。

直訳すれば “小さな象さん” というわけだ。

大きくてズッシリとしたものが好みの私だが、なぜ “リトル” なのか。

“ビッグ・エレファント” ではないのか。

実は “ビッグ(big)” とは真逆の意味の “リトル(little)” には色々と使い道があって、

大きなものにあえてあだ名だったりシャレ的感覚で、

この “リトル” を付ける場合があるようだ。


その例として上げられるのが、古くは中世イングランドの文学作品で

伝説上の人物『ロビン・フッド(Robin Hood)』の物語である。

この物語の中にロビン・フッドの右腕的存在の “ちびのジョン” こと

“リトル・ジョン(Little John)” という人物が登場する。

“リトル・ジョン” とはいえ、実はその名前に反して

彼は見上げるような巨体でなおかつ怪力の持ち主だった。

大きいのに、怪力なのに “リトル” なのでる。

その “ジョン” をあえて逆のあだ名にしたところに、作者の機知を感じさせる。

多分これが “ビッグ” なものに “リトル” と名付けた(私の知る限り)最初だろう。


次に出てくるのが、60年代にお茶の間の人気テレビ番組だった

“コンバット!(Combat!)” というドラマだ。

(62〜65年にかけて150本以放映映された)

物語は、第二次大戦下、ノルマンディー上陸後のアメリカ歩兵連帯の一分隊が、

主にフランスを舞台にドイツ軍との野戦を繰り広げるさまを描いた

戦闘ドラマだ。年配の方ならどなたもご存知だろう。

物語は、激しい戦闘はあるものの、戦争の過酷さ、醜さなどだけではなく、

その中に芽生える人間愛や人間模様などもテーマにしている。

その辺が好まれたのか、当時絶大な人気を博した秀逸の戦闘ドラマだった。

主役のサンダース軍曹(名優ヴィック・モロー)とその部下数名が

レギュラーメンバーだが、その中にも

まさに “リトル・ジョン” というキャラが登場する。

彼はやはり身長2メートルはありそうな大男で怪力の持ち主。

性格はおっとりとして何をやらせても少々不器用な、しかし、

物静かで気の優しい、誰からも愛される人物だった。

『ロビン・フッド』を模したのかは不明だが、やはりここでも

リトルなジョンという、実態とは逆の意味の名にしていたのが印象的だった。


こんな “リトル” という言葉が持つ意味合いを知って名付けたのが

“ビッグ・エレファント” ならぬ “リトル・エレファント” という訳だ。

このほかにも “リトル・エレファント” となった理由はいくつかあるのだが

その辺の話はいずれ、また。


初回からいきなり私の会社の名前の由来から始まってしまったが、

次回からは真摯に象さんの話あれこれ」をしようと思う。(謝)



⬇️ Little Elephant Collection no.1

35年ほど前、オーストラリアを旅した際にシドニーにて入手した、

牡蠣殻を重ねたものから削り出された小象さん。

時間が経つほどに絶妙な色合いになり、お気に入りの一品(逸品?)。

〈高さ約7cm〉

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# by kozo3zz | 2016-11-28 19:36

象さんの話 あれこれ


by kozo3